先日北海道の友人から珈琲が届いた。もともとは知り合いの知り合いくらいの間柄からはじまり、物理距離も遠いので逢うこともないけれど、彼女はわたしが珈琲好きなことを知っている。
なんなら、他の趣味嗜好も把握しているかもしれない。どんなときにゴキゲンで、残念なところはどこなのか。ただ珈琲が好きという情報だけでなく、背景まで想像しながら選んでくれたように思う。
去年の冬、手荒れに悩んだときに彼女からアドバイスをもらった。そのアドバイスはネットでググれば出てくるかもしれないけど、ただの文字情報ならきっと実行していなかった。とにかく面倒くさがりだし「なるほど!」と思うだけで終了しがちなのだ。
しかし教えてくれた相手はグーグルではない。メッセージのやりとりは機械を通すけれど、その向こうにあたたかい人間がいる。そういうときモノグサは返上されるらしい。素直にやってみたくなるし、うまくいったらそれを伝えたいと思う。
そう、伝えたい!この思いはかなりの原動力になるのだ。
自分のこととなると手を抜いてしまう、そんな人は見守ってくれる第三者を味方につけると張り切るのかもしれない。
記事/月野みちえ