先日久しぶりにマカロンを買いにいきました。一時期は心躍るほど大好きだったのにしばらく忘れていたみたい。
久しぶりにケース越しにながめたマカロンは色鮮やかで宝石のようでした。力加減を間違うとヒビが入ってしまいそうな繊細なお菓子は、きっと職人さんも細心の注意を払ってつくっているんでしょうね。
あのなんとも言えない食感が好き。「かじる」という行為すらやさしくなってしまうお菓子だと思う。
初めてネイリストさんに手を預けたときに、その施術が無重力かってくらいソフトタッチだったことを覚えているのだけど、あれはまさしくマカロンも潰さない力加減だったかもしれない。
わたしは今も自分でヤスリを構えると、変に力が入ってしまうのだけど、あのときのことを思い出して軽くするよう意識しています。
何か小さなものに向かって、タッチのことを考ているなんて職人さんか芸術家のようですよね。
記事/月野みちえ